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茶ムリエはこう淹れるtitle
 
茶ムリエと呼ばれている日本茶インストラクターに日本茶の話や、お茶の淹れ方などお聞きしました。
日本の伝統である日本茶をおいしく淹れたいものですね。

日本には「茶」と呼ばれるものが、たくさんありますよね? JapaneseTea
そうですね。茶葉から作られるものとしてダージリンなどの紅茶、ウーロン茶などの中国茶、そして煎茶や番茶などの日本茶。本当にたくさんの「お茶」が飲まれていますね。

日本茶の特徴と色 日本茶の特徴って何ですか?
日本茶といえば緑茶。その名前の通り水色(すいしょく)が緑や黄緑色ですよね。この色が日本茶の特徴なのです。紅茶やウーロン茶などの色を思い浮かべてみてください。多くが茶系の色をしていますよね。
 
なぜ緑色になるのですか?
日本人が発明したお茶の製法が違うからなのです。江戸時代に永谷宋円という人が、摘み取った茶葉を、すぐに蒸して揉むという製法を発明しました。蒸すことで茶葉の発酵が止まり美しい緑色が残るのです。
 

日本茶と言っても色んな種類がありますよね? 日本茶の種類と淹れ方
そうですね。代表的なものは何といっても煎茶でしょうね。高級なものとしては玉露とか、そして茎茶、粉茶、番茶、玄米茶など色々ありますね。
お茶の種類によっても淹れ方は違うのですか?
ハイ、それぞれで違います。高級な茶ほど低温で淹れる事で甘み旨味が濃く、まったりとした味わいが楽しめます。逆に番茶などは高温でサッと短時間で淹れる事で爽快なサッパリした味わいを楽しむことができます。


日本茶を、おいしく入れるコツを教えてください
日本茶の中でも代表的な煎茶を紹介します。今回は煎茶の中でも、新茶や上級煎茶クラスのお茶を2人分で淹れてみましょう。
1.お茶の準備 先ずは、お茶の準備ですね。急須、湯冷まし、茶碗、茶葉を準備します。
< 写真の茶道具>
・平急須 250ml
・茶碗 100ml
・茶葉 6g
(大きめのティースプーン2杯)
2.お湯を急須に 沸騰した湯を急須へ注ぎ入れます。湯量は2人分なので、おおよそ急須の2/3くらいです。
3.湯冷まし 一呼吸してから急須の湯を湯冷ましに注ぎ入れます。
4.湯冷ましを湯呑に注ぐ 湯冷ましの湯を、茶碗に注ぎ分けます。
5.茶葉を急須へ 急須へ茶葉をいれます。
6.茶葉に湯を注ぐ 一呼吸してから茶碗の湯を急須へ注ぎ入れます。いよいよ茶葉が湯と触れ合う時です。
7.茶葉が開く 蓋をして1分ほど待ちます。中を覗くと茶葉が開いているのが分かりますね。
8.湯呑にお茶を注ぐ ゆっくり茶碗に注いでいきます。湯の温度と味を均一にするために最後の一滴まで回し注ぎします。
9.おいしいお茶 湯を冷まし低温でいれることで、甘み旨味の濃いおいしいお茶が入りました。

失敗しないコツなど教えてください。 失敗しないコツ
毎日煎茶を淹れながら思うのですが、失敗というより自分好みの味になるかどうか?だと感じています。人それぞれ性質が違うように、茶葉にも性質があります。上手く淹れようと思わず、茶葉の性質を知ろうという気持ちで向き合う事で、必ず自分好みのお茶が淹れられると思います。茶葉の性質を引き出してあげるという事でしょうか。
 

「茶葉の性質を引き出す」とは具体的にどういう事でしょうか?
そうですね、ちょっと分かり難いですね。湯温が高温だと渋味や苦味という性質が前面に出て、低温だと甘み旨味といった優しいおっとりとした性質が現れてきます。中温だと渋味・苦味・甘味・旨味がバランスよく現れてきます。
かぶせ茶、煎茶、芽茶、茎茶などの茶種、更に静岡、宇治、鹿児島など産地や収穫年月などでも性質が違ってきます。ワインみたいですね。
茶葉の性質を知る
新しい煎茶を開封して1煎目の味をみて、自分の好みより渋み苦味が強かったら、湯冷ましする時間を延ばして湯温を下げる、味が薄かったら茶葉の量を増やしたり、浸出時間を長くするなど微調整しながら、自分好みの性質を引き出してくれるよう茶葉に向き合うという事ですね。

日本茶を楽しむ 難しそうですね…
毎回湯冷ましして…と思うとハードルが高くなりますね。休日とか時間があるときに、お気に入りの急須と茶碗で、いつもより丁寧に淹れてみる。というので良いと思います。私でも新しい茶葉を上手く淹れるのは難しいです。逆にそれが日本茶の醍醐味だと思います。なんでも調合されて誰でも失敗無くできることが多い便利な時代ですが、上手くいかない事を楽しみ、そして自分好みの味を引き出していく。そういう時間や空間が日本茶の世界なのだと思います。
 


 
湯を冷ます少しの呼吸が、茶葉への優しさだと感じました。
私も、お洒落な湯冷ましと急須を揃えて、自分好みのお茶を淹れたくなってきました。
今日は、貴重なお話を本当にありがとうございました。
最後に



 
日本茶インストラクター 太田 海
      (認定番号11-2755)

 

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